新陳代謝

Internet Explorerがサポート終了になったそうですね。初期のバージョンからずいぶんとお世話になったブラウザでした。ここ10年くらいは個人的にはほとんど使っていませんでしたが、その間も銀行や役所、大企業の社内サイトの開発では要件に組み込まれていたりしていましたね。流石に近年はそんな事も無かったかもしれませんが。なぜ要件に組み込まれてしまったのかと考えた時に、旧サイトからの切り替えのコストを払うように仕向けられなかったエンジニア側の責任と言うのはちょっと酷でしょうか。

水曜日は社員が定年退職を迎えたため、事務作業に追われていました。あと送別会の幹事補佐など。幹事さんは優秀な方でしたので、私はほとんど何もしませんでした。宴会の仕切りは前職でずいぶんと仕込まれましたが、まああまり進んでやりたいとは思いません。なにしろ気を使います。とは言え、やりたく無いところに潜んでいる経験値も偶に実務で効いてくるので、何でもかんでもポイするのは得策ではないのかもしれませんね。

古い、と言ってしまうと、必ず自分に跳ね返って来てしまうので苦しいところではあるのですが、人や物は古きから新しくへ切り替えていかなくては世の中悪くなります。古きに価値を見出すとすれば、積み上げた経験の他はないでしょう。しかし、その価値を測る価値観ははるか昔に生まれた物です。新しい価値観は時代の中で人々の苦しみの中で磨かれているので、間違いなく現在にフィットする物でしょう。ゆえに、そこから生まれた新しい設計、若い価値観は、古いそれよりも確実に今の世の中に必要なものなのです。

人生100年時代と誰が言い始めたかは知りませんが、確かに人間の寿命は伸びています。人は死ぬまで生活しなくてはいけないので、体が動く限り働いて対価を得るのは当たり前の行動でしょう。ですが、残念ながら、70歳を超えた人間の記憶力と思考力は、壊れます。壊れると書いて少し恐ろしくなりましたが、しかしそうではない人間を観察したことがないのでそう断言しておきます。壊れた機能で生み出される判断はただの経験による反射でしかありません。機能不全を起こしたモノに行く末を任せてはいけません。早急に入れ替えをしましょう。
最近、ロシアの国家元首を見て、よくこんな事を考えているのです。